■入院しないで手術ができるのでしょうか?

当院では、白内障手術は原則として入院しない日帰り手術で行っています。これは、院長が手術の傷口を約3〜5mmで行える超音波白内障手術や眼内レンズ移植手術の第一人者で、手術に対して、十分な技術を有しているためです。北米では白内障の日帰り手術は当たり前に行われています。

わずらわしい入院がなくなるわけですが、反面、帰宅後の不安も出てくると思います。このため当院では手術後に帰宅された後、必ず電話連絡をして安全の確認をしています。また、手術当日の夜間に変化を感じた時は、連絡をとれるシステムを作っています。

さらに、手術前には十分な体のチェック及びかかりつけ内科の先生との連絡をとるようにしています。また、必要に応じて当院の顧問である須藤至(前済生会宇都宮病院救命救急センター長、前麻酔科科長)の診察を受けていただいております。

外来手術についてご質問のある方、また、どうしても入院手術を希望される方は、院長や職員にご相談ください。

■白内障手術は安全でしょうか?

手術の安全性は医師を始め、手術スタッフの高い医療技術と最新の手術設備によって保たれます。当院の院長は、すでに五千例の白内障手術をおおくぼ眼科、自治医科大学、そして済生会宇都宮病院で行っています。手術室は、当クリニックの2階にありますが、最新の空気清浄装置を始め清潔に徹した設計となっています。さらに、手術顕微鏡や白内障手術装置などの手術システムは、どれも最高と認められる機器を採用しています。

また、白内障手術を受けられる患者さんの多くが高齢の方で、高血圧や糖尿病そして心疾患などの全身疾患を有している場合が多いので、必要に応じて著名な麻酔科医である当院顧問の須藤至先生の全身管理のもとに手術を行っています。
したがって、当院の白内障手術は日本でも最高レベルのものと自負しています。

■では、手術は100%安全でしょうか?

白内障手術はこの15年間ですばらしい進歩を遂げました。とくに超音波白内障手術を行えば、傷口(切開創)が約3〜5mmで手術が可能なため、術後の安静期間が飛躍的に短縮されました。また、術後の感染症も優れた抗生剤により極度に少なくなりました。このため、白内障手術は十分にトレーニングを受けた眼科医が行えば90数パーセントの成功率となっています。しかし、世界中を探しても100パーセント成功すると保障できる施設はありません。これは、人(医師)が人(患者さん)を手術する限り絶対(100%)成功することは保証できないからです。また、手術が成功しても光を感じる網膜が痛んでいる人、例えば、糖尿病網膜症・眼底出血・網膜変性症などの患者さんでは、思うように視力が改善しない場合があることをご承知ください。

当院では、100人手術を受けた場合、98パーセント以上成功すると申し上げております。

■手術合併症にはどのようなものがありますか?

手術には常に合併症の危険があります。これは白内障といっても患者さんによって全て状態が異なるからです。ひと口に合併症といっても少し炎症が長引く程度のものから、失明につながる重症なものまで様々です。重症な合併症が起こる確率はきわめて希であまり心配する必要はありません。しかし、全くゼロではないので敢えて説明しておきます。

1.駆逐性出欠(くちくせいしゅっけつ)
極めて少ない合併症ですが、手術中に眼内に重症の出血が生じるもので、眼内の血管奇形が関与するとされています。どの人にこの出血が起こるか術前に予測することは不可能です。
2.感染性眼内炎
手術に対する消毒と抗生剤のお陰で極めて少ないのですが、糖尿病や抵抗力の落ちた人では、細菌が眼内に侵入して希に起こることがあります。当院では、手術に関する消毒は念には念を入れています。万一、感染性眼内炎が生じた場合は全力で治療します。
3.アナフィラキシーショック
誰でも薬アレルギーを起こす可能性があり、正確に予測することは不可能です。重症な場合はショックを起こすことがありますが、極めて希で、万一起こった場合は全力で治療します。

■最後に

誰しも手術など受けたくないのは、当たり前です。手術への不安、痛みへの恐怖など考えただけでも嫌になってしまいます。おおくぼ眼科では、このパンフレットを通じて手術について十分に説明を行い、不安を取り除くよう心がけています。当院では、手術に際して痛みの少ない新しい麻酔(テノン下麻酔や点眼麻酔)を導入しており、手術時の痛みはほとんどありません。

もう一度、若々しい視力を手術によって取り戻すつもりで手術に望んでください。私たちおおくぼ眼科の職員一同は、手術翌日に「明るい、見える」と患者さんが言われる言葉と、こちらから「おめでとうございます」といえることを最高の生きがいとしています。